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ウェルビーイングとは?わかりづらい!
ウェルビーイングとはどういう意味でしょうか。
世界保健機関(WHO)憲章では、ウェルビーイングとは、「幸福」「健康」という意味に加え、身体だけでなく、精神的、社会的にも満たされている広い意味の幸福を指す概念となっています。
また、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」となっています。
日本では、厚生労働省より、ウェルビーイングとは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること、と定義しています。
WHOと日本では表現はそれぞれですが、ウェルビーイングとは「身体的、精神的、社会的に満たされた状態にあること」を説明していることになり、この概念をまず理解してください。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態
もう少し掘り下げてみますと、アメリカの心理学者マーティン・セリングマンはその著書「ポジティブ心理学の挑戦」で、幸せ(ウェルビーイング)のための条件として、「PERMA」という5つの条件を示しています。
P:ポジティブな感情 希望や喜び、愛や感謝など、心を明るくする感情
E:エンゲージメント 自分の強みや興味を活かして、何かに没頭する
R:人間関係 パートナーや友人、家族や同僚など、他社との良好な人間関係
M:意味・意義 自分自身より大きなものに所属し、奉仕する
A:達成 自分が目標にしたことを達成する
そして、自分のウェルビーイングを測定したり、向上させることの研究が進められています。
更にアメリカの心理学会の研究では、幸せな社員は不幸な社員より創造性が3倍、生産性は31%高く、幸福度が高い社員はそうでない社員より欠勤率が41%、離職率が59%も低く、業務上の事故が70%少ないという研究結果も出ています。
(一般社団法人日本ウェルビーイング教育・保育協会)
ウェルビーイングを構成する3要素につきましては、以下のような解説があります。
「身体的な健康」とは、ケガや病気などの問題がないこと
「精神的な健康」とは、個人の資質や身体状況、職場環境、対人関係に強く影響されないこと
「社会的充足感」とは、定義は難しいが、人々がどんなインセンティブ(誘因)で動くのか、どんな行動変容が起こるのか、経済的に満たされた状態であるかなど
(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
ウェルビーイングに関しては、様々に定義されていますが、この概念を経営に用いた場合どう理解していいのか、或いはどう取り組んでいいのか次回に考察してみたいと思います。
事業戦略室 中村